取締役会のメリット・デメリット
取締役会って必要?

起業初期には関係が薄いけれど、将来を見据えて知っておきたい制度

会社の経営体制として「取締役会」という言葉を聞いたことがある方も多いかもしれません。
けれど、実はこの取締役会、起業したばかりの小規模な会社には必ずしも必要ではありません
この記事では、取締役会の基本と、設置した場合のメリット・デメリットについて、起業初期の方にもわかりやすくご紹介します。
取締役会とは?
取締役会とは、複数の取締役が集まって会社の重要事項を決定する機関です。
法律上、取締役3名以上、監査役1名以上が必要であり、最低でも4名の役員が必要となります。
小規模な一人会社や家族経営の会社では、設置するケースは多くありません。
むしろ、取締役会を設置しない方が柔軟に運営できる場合も多いのです。
取締役会を設置するメリット
  1. 経営判断がスピーディーにできる

    株主総会を開かず、取締役だけで迅速に意思決定が可能です。

  2. 対外的な信用力がアップ

    経営体制が整っている印象を与え、金融機関や取引先からの信頼につながることがあります。

  3. 独断を防ぐガバナンス体制

    一人の取締役が勝手に経営判断することを防げます。

  4. 上場や監査役会設置の準備になる

    将来、公開会社(株式の譲渡制限がない会社)へ移行する場合など、取締役会が必須となるケースに備えることができます。

取締役会を設置するデメリット
  1. 役員報酬などのコストが増える

    複数の取締役や監査役を置くため、報酬も含めた人件費がかかります。

  2. 株主の決定権が一部制限される

    経営判断の多くが取締役会に移るため、株主総会で決められることが限られてきます。

  3. 手続き・書類が増える

    株主総会の招集通知を原則書面で行う必要があるほか、決算時には計算書類や監査報告書の添付も求められます。

起業初期の方には関係が薄い制度です
取締役会は、大きな会社や成長を目指す会社には有効な制度ですが、起業したばかりの会社や家族経営の会社には設置義務はなく、実務的な必要性も低いです。
無理に設置せず、まずはシンプルな経営体制からスタートし、将来の拡大に応じて検討するのが現実的でしょう。
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