設立直後は疎かになりやすい経理処理②
会社経営を財務(経理)から考えるとこんな感じになります。
①経営活動を数字で把握
会社の経営活動を数字で表し、経営状態を正確に把握して情報を提供することにより、現在の経営方針で良いのか、またどの部分を改善すればよいのかの判断材料になります。
②会社の財務状態を把握
資金がどのくらい必要なのかという予測や実際の資金調達、運用する資金繰り業務を把握します。たとえ、どんなに売上を伸ばしても資金回収に時間がかかれば、会社を運営していく上で問題が生じてしまう恐れがあり、下手をすると黒字倒産ということになってしまいます。
■設立直後は疎かになりやすい経理処理②
設立直後は疎かになりやすい経理処理①
会社設立をするとやらなければいけないことが山積みで、経理が疎かになってしまう社長さんがほとんどです。
サラリーマン時代は「資金繰り」「取引業者への支払い」「請求書の作成」「会計業務」などは、他の方が担当していましたが、会社を始めると最初のうちは社長がすべて行わなければなりません。
当然、会社は利益を上げていかなければなりませんが、「営業」「実務」等ばかりを優先していると、財務が疎かになり、会社の財務状況が一切分からない状態になってしまいます。
会社を人間の身体に例えると、社長は経営上の指示を出す「脳」であり、その指示によって健康な体を維持していきます。
この健康な体を維持していく上で、経理(財務)は非常に重要な役割をになっております。
「財務」「経理」部門は人間の身体で言うと「心臓」にあたります。
この心臓を中心に体中(会社経営全般)を巡回しているのが「血液」(資金)となります。
企業経営の目的は、効率よく設けて利益を出し、キャッシュを回すことです。そのために会社は
●資金調達
↓
●仕入
↓
●生産
↓
●販売
↓
●売上
↓
●資金回収
という企業活動を繰り返していきます。
このような会社の企業活動の取引記録を正確にし、資金調達から回収までを管理計算することが、財務管理、経理の重要な役割です。
財務会計をきちんとしておくと、過去の企業活動やその結果を利用して、未来の経営に役立つ経営ツールになります。
経理(財務)は、直接お金を生み出すものではありませんが、目先のものにとらわれて疎かにすると大きな利益を逃すことになりますので、積極的に行うように努力してください。
■設立直後は疎かになりやすい経理処理①