会社設立の書類作成と電子定款、現物出資対応


会社設立(都市シリーズ6)新潟県

c.gif
9月25日のニュースになりますが、新潟県佐渡市で国の特別天然記念物トキを野生に復帰させる為環境省が国内で人口繁殖したトキ10羽を水田で試験的に放鳥したということです。

 
トキはコウノトリ目トキ科の鳥で学名が「ニッポニア・ニッポン」だそうで、国の天然記念物である上国際保護鳥に指定されワシントン条約でも絶滅危険度が最も高いレベルの鳥のようです。

 

佐渡で古くから農業を営む方のブログなどを見ると40年前なら普通に水田の上を飛び交っていたということですが、1970年台からは激減し、いまでは122羽が「佐渡トキ保護センター」で育てられているのみのようです。
  
このような貴重な鳥を施設で大切に育て野生に返すというのはとても素晴らしいことですが、本当に野生で繁殖していくのかどうか?多少心配があります。
 
しかし、今回の放鳥には副産物もあるようです。
トキが住める環境として農薬汚染のない水田が必要不可欠ですが、そのことを利用し、トキの住む水田で出来た安全な米をブランド米にして販売しようという動きもあるようです。
今汚染米に関してのニュースが毎日のようにTVをにぎわせていますが、トキが住める環境で作られた米はとても人気がでそうな気がします。
 
また、観光や商業振興の面においても期待が高まっているようです。
地方の過疎問題・汚染米・絶滅動物と今日本が抱えている問題が凝縮されている話題だな・・・とつくづく感じました。
 
今回放鳥されたトキが是非野生で繁殖して欲しいという願いと、絶滅にいたる過程においてヒトが無理な開発や汚染をしてきたという後悔、さらには今回のようにヒトの研究や知恵がなければ絶滅してしまっただろうトキ。実に皮肉な歴史のように感じます。
 
トキの事をきっかけに節度ある地域振興をして、観光や農業をはじめとして新潟県が発展することに期待します。


日時:2008年09月30日 18:20